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〇月〇日
全く、あの老害どもめ!
古代からのしきたりだか何だか知らないが、俺の斬新なトロフィーの製作方法を否定しやがって!
長老(エルダー)達のまたか、という呆れ顔を思いだし、しらず拳が怒りで震える。
やはりあいつらに理解させるには、実物を見せるしかない!
さっそく購買区画に回って使えそうな素材を買ってこよう。
〇月〇日
くそっ!ロクな素材が無い!
レア物とまでは言わないが、やはり最低でもA級以上の生き物じゃないとインパクトが全然足りない。
最近、このクラン内でエース級と言われる人達はほとんどが活動を休止していて、ショップには定番の素材しか置いていなかった。
無ければ自分で狩るしかないのだが、俺が持っているライセンスは最低ランクの星内B級。
講習を聞くだけで貰えてしまうシロモノだ。
一つ上のA級を取ればチームを組んでハンターパークの危険区域に入ることが出来るから、運がよければレアものを狙えるが、どうせなら違う星の生物をトロフィーにしたいところだ。
何かいい案はないだろうか…?
〇月〇日
やったぞ!
マサフミ先輩に相談して俺の斬新なトロフィーを見せたら、国際A級、もとい、星外A級ライセンスを申し込んで貰えることになった!
まあ、知的生命体のメスでこれを作って渡す約束はさせられたが。
〇月〇日
ライセンスもう届いたwww
昨日申し込んで今日届くって、早過ぎだろ!
しかもこのライセンスは〇〇宇宙港のBゲート限定でしか使えないらしい。
質感も安っぽ…、てかこれマサフミ先輩のコピーじゃ…?
なんか、おもいっきり偽造臭いんだけど…。
大丈夫かな…?
〇月〇日
わーい♪マサフミ先輩から色々な装備を貰った♪
でも成人の儀をクリアしないと貰えないはずの、プラズマキャノンまで貰っちゃって良いのかな?
とりあえず今週末に出発することにしよう。
〇月〇日
〇〇宇宙港のBゲートに着いた。
なんかやたらとガラの悪い連中が多い。
搭乗手続きをしてる間に3回もからまれた。
もちろん全員たたきのめしたが。
ちょっとドキドキしながらうさん臭いゲートのおっさんにライセンスを見せ、そのおっさんのヤニ臭いニヤニヤ笑いに見送られながら船に乗り込んだ。
さあ、いよいよ狩りに出発だ!
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