第一章

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僕はびっくりした。 まさか犬だったなんて。しかも女の子だし。 僕がびっくりしてると、彼女は奪ったささみを一つくわえたまま、茂みから顔をだした。 それに勝負は付いてるわ。私がささみ2つゲットで勝ちよ。 彼女は得意げに勝ち誇ってる。 あんなのただの不意討ちだよ。勝負じゃないよ。 僕も負けじと言い返した。 不意討ち?面白い事言うわね。 アンタ、私の気配わかってたでしょ?わかってて油断したアンタが間抜けなの。 ささみ争奪戦は私の勝ちよ。 うっ…、言い返えせない。 いや、でも待てよ。いつささみ争奪戦、勝負するって行ったっけ!? 僕がくちを開こうとした瞬間彼女が先に話しかけてきた。 ねぇ、私と取り引きしない?アンタささみ好きなんでしょ? 彼女は奪ったささみをちらつかせた。 返せもともと僕のなのに。ちょっと泣きたくなった。 しかし僕は負けじと言ってやった。 僕はキミみたいな泥棒と取引なんてしないぞ、取引だなんて言って騙そうとしてるんでしょ!? 彼女は笑いながら言った、じゃ返してあげないと。 そしてささみをぱくぱく食べちゃった。 ガーンΣ(゜д゜;) めっちゃショック!週に一回のお楽しみだったのに… しかし、次の瞬間また驚かされた。
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