第一章

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じゃじゃ~ん! 彼女は茂みから鶏のささみを取り出した。 あうっ。 そう、さっきかすめ取ったのは2つだった。 1つ隠してたんだ。 さすがに、また食べるのを見せられたらショックがでかすぎる。心が折れちゃう、泣いちゃうかも…(ToT)。 待って!取り引きってなにさ。話くらいは聞こう。 声が裏返ってたけど僕は平静を装った。 彼女は声高らかにいう。 取り引きって言ったって簡単よ。 私のささみとアナタのご飯半分交換しよう。 ご飯半分!? 僕は驚いた。ささみとご飯半分の取引より、僕の5分の1位の大きさしかない、体重にしたら10分の1程度の彼女がそんなに食べる事の方がびっくりだ。 だいたい、彼女はどこから来たのか、何犬なのか、なぜに威張ってるんだろう!? 僕は突っ込みどころ満載の彼女に興味津々で、もっと話しをしたくなった。 とりあえず、ささみの事ある、取り引きする事にした。 ささみ1つとご飯半分はあまりにヒドイんじゃない?ねぇ、君は僕のご飯半分を全部たべるの? それとも、まだ仲間でもいるの? 僕は探りを入れる事にした。
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