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本日の天候…
晴れ。
窓の外を眺めていた桜はふと、こう思った。
【そうだ。家族会議しよう。】
「…と言うわけで、家族会議しよう~♪」
「と言うわけで…じゃねぇぇぇぇ!」
桜の提案に椿が割り込んでくる…
「どうしたの?椿姉ちゃん。」
桜が椿の顔を見て質問すると、椿は憤慨しながら答えた。
「どうしたもこうしたもあるかあぁぁぁ!
お前、家族会議起こす理由なんか楽すぎるだろ!
何だよ、天候が晴れだから家族会議開くって!」
桜はそんな椿の言い分に耳を傾けず、
会議を進行する。
「はい。なんか提案ある人~♪」
「人の話しをきけえぇぇぇぇぇぇぇ」
椿が憤慨しているなか、会議は進行していく。
まず先手をきって発言をしたのは、先ほどまで楓とおどおどして桜と椿の漫才[?]を見ていた、百合だった。
「はい!お兄ちゃん!」
「はい。係長。」
「え、百合、係長だったの」
百合はびっくりした様子で続ける。
「まぁ、いいや。うんとね、百合は…お家で植物育てたいな」
百合がそこまで言うと、おどおどしていた楓とお茶をすすっていた伊吹が、初めて発言した。
「植物かぁ…いいなぁ植物は…人みたいに裏切らないから…」
「あら、植物ですかぁ。えぇですなぁ」
楓はいつも通り、人間嫌いを爆発させていた。
伊吹は
とりあえず、賛同し
椿は、先ほど桜に無視されたのが傷ついたらしく、まだ立ち直れないでいた。
「…となると、どんな植物育てたいの?」
「百合は…竹?パンダさん来ないかなぁ。」
「なんで!いやいや、竹育ててもパンダはうちに来ないからね!」
百合は頭に疑問符を浮かべ、首を傾げている。
…さすがに、パンダは来ないなぁ…
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