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ふっと気付くと夕暮れだった。
「寒いな…」
少しひんやりした風が通る。
「!?智美!智美は!!」
回りを見渡した。
道路には、智美の血痕がない。
それどころか、智美を抱き抱えた俺の手は智美の血がついていなかった。
「なんだ…これ…」
何故だ?
あんな事故が起きれば救急車や警察、野次馬が集まるはずだ。
だが、ものけのがらだ。
すると、自転車に乗ったおばさんが向かってくる。
「あっ!あの…ここで事故起きませんでしたか?」
「事故?さぁねぇ~ごめんなさいね。わからないわ」
そう言っておばさんは去っていた。
「家に帰るか…」
ここに居ても仕方がない、帰ることにした。
その時だ。
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