3人が本棚に入れています
本棚に追加
幼稚園児が鼻歌を歌いながらくる。
俺は、目を疑った。
「とっ智美!?」
そう、智美そっくりの女の子がいた。
女の子は、俺と目が合った。
「お兄ちゃん。一人なの?」
「あっ、あぁ…」
「じゃぁ、智美と帰ろう!!」
や、やっぱり智美だ。
俺は、恐る恐る聞いた。
「ねぇ?君、名前は?」
「智美はねぇ~楠田智美って言うんだよ。」
「へぇ~そうなんだ!!」
後ろを振り向くと、怪しげなおじさんが寄ってくる。
「嫌々、智美ちゃん。パパが迎えに来たよ。」
違う。
智美の父さんは、医者だ。
しかも、何時も帰りが遅いはずだ。
「誰?おじさん。」
「何、言ってんの智美ちゃん。パパだよ。」
俺は、智美の前に出た。
「おい!!おっさん、智美をどーするつもりだ。」
「何、言ってんだ?お前。」
人が変わった。
「質問してるのは、俺だ答えろ!!このロリコン!」
「てめぇ~こそロリコンだろ!死ねや」
おっさんは、ポケットから刃物をだした。
!?
「ふっ。虎の威を刈るってこー言うことか…」
おっさんは、刃物を振り回した。
「アブねぇ!」
間一髪交わし、横っ腹に蹴りを入れた。
智美を抱き抱え、逃げた。
最初のコメントを投稿しよう!