⏳ 10年前… ⏳
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「はぁ、はぁ、はぁ。」 ようやく逃げきれた。 「大丈夫か?智美ちゃん。」 「こわ…怖かったよォ~」 俺にしがみつき、泣いた。 智美の頭を撫でる。 「良いものを挙げるよ。」 「良いもの?」 俺は、鞄からアメを出した。 このアメは、智美からもらったアメだ。 「ありがとう。」 ドックン 智美が最後に言った言葉だ。 その時、また体の力が抜けた…
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