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キィィイイ……
工場の入り口のドアが嫌な音と共に開いた。
「パパ!」
しかしその男は俊二が望んだ者とは違いその姿を見た途端、俊二は恐怖に襲われた。
そう、その男は間違えなく俊二を殴った人物、フードの男だった。
だが俊二の位置からでは顔までは見えない。
男はただ足音だけを響かせ俊二へと近づいていく。
コト、コト……
この足音が死へのカウントダウンとも思えた。
「う、うう……」
恐い……6歳の俊二にとってはかつてない恐怖だった。
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