生徒会長の秘密

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男子生徒は話す機会をくれた深雪に感謝した。 「…は、はい。ありがとうございますっ!!」 男子生徒の頬から手を離すとまた笑いながら男子生徒を見た。 「さ、もうすぐ授業が始まるわ。あなたのクラス次は体育でしょ?」 ウインクする深雪を見て真っ赤な顔をする。 「は、はい、そうですっ! …でもなんで…」 「これでも、私は生徒会長よ? 人より覚えるのが得意なのよ。 さ、早く教室に戻りなさい」 クスクスと笑いながら男子生徒を見送った。 男子生徒の姿が見えなくなるとさっきまで笑っていた顔はなく、真面目な顔をしていた。 「…さて、私も教室に帰って今日提出する資料をまとめなきゃ」
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