標的 1

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『面!』 あれから、勝負を呑んだ持田先輩と試合をするが… 本当に主将なの?随分と弱いね 「な、なかなかやるじゃないか…手加減はいらないみたいだな」 『要らないよ。それを負けの理由にされるのは嫌だからね』 女だからってなめてかかると、痛い目見るよ。 でも、まだ許さない。京子をモノ扱いした罪は重いよ もう一本、始めようとしたときに聞こえてきた足音。 ……戻ってきたみたいだ、沢田 『…勝負は沢田が戻るまでだったね』 ス…と竹刀を下ろして京子たちのところに戻る。 後ろでギャーギャー言ってる持田先輩を無視して、入口を見る。    ………ダダダ 微かに大きくなる足音に、来る、と呟いた瞬間。 ダンッと大きな音を立てて入口が開いた。 戻ってくるなんて…見直したよ、沢田。 「いざ!勝負!!!」 ………パンツ一丁で来るとは思わなかったけどね
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