標的 2

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先日の一件から、数日たった。 目に見えて変わったことは、皆が沢田…綱吉に一目置くようになったということ。 そしてあの一件から、僕に対しての態度も変わってきていた 「は、はよー姫宮!」 「宝様おはよう!」 『ああ……おはよう』 朝学校へ行けば、誰からも必ずと言っていいほど挨拶をされる。 皆顔が赤いが、気にしないことにする。 ……宝様って、なんだろう 僕は様付けされるようなことをした覚えはないんだけど。 『うーん……』 「あ、姫宮!」 首を傾げていれば、後ろからクラスメイトの声。 …確か、バレー部の こんな朝早くから練習?熱心だね 『おはよう。どうかしたのか?』 「おう、はよ。っじゃなくて、姫宮!頼みがあるんだ!!」 考えても全然答えはでない。 だったら考えるだけ無駄だな…と切り替えてクラスメイトに向き直る。 頼み…… 『何?僕に出来ることなら手伝うよ』 「ほ、ほんとか!?あのさ、今度球技大会あるだろ?」 承諾すれば、目を輝かせるクラスメイト。 頼み事は、球技大会でやるバレーの指導でした。 (別にいいけど……僕なんかでいいの?)(姫宮がいいんだ!) (…ふぅん、まあいいけど)
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