標的 1

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日本―― 「ツナ、パスいったぞ」 「ぶっ!!」 …バスケットボールを見事顔面キャッチしたのは、ツナこと沢田 綱吉。 この調子で試合は進み、ツナのいるチームは負けてしまった。 「おまえのせいで負けたんだからなーっ!」 「…ごっ、ごめん」 同じチームの生徒に囲まれ、申し訳なさそうに謝るツナ。 「とゆーことでおそうじたのめる?オレ達貴重な放課後は遊びたいから」 そんなツナを見て他の生徒はしてやったりとモップを突き付ける。 呼び止めるツナを軽く流して体育館を出て行ってしまった。 「テストは?」 「「入学以来全部赤点!」」 「スポーツは?」 「「ダメツナのいるチームはいつも負け!」」 ギャハハハ、と笑いながら帰って行くチームメイトにツナはため息をつく。 「ヘイヘイ、どーせオレはバカで運動オンチですよ」 こんなダメなオレがなぜ学校に来るかといえば―― モップを引きずりながら外が見える場所まで移動する。 窓から見えたのは3人の女子生徒。 ――姫宮 宝<ヒメミヤ タカラ>が見られるから。  
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