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彼の嫌な予感は明日の朝を待つ時間を許しはしなかった
身仕度を済ませると夜の内に「初山別村」へ車を走らせる
『留萌より北の地域は異常を通り越した寒さ…おまけに"高桑健太"28年前と同じ...これも運命か?
神様も粋だな』
彼は 付き合っていた女性に一本の電話を掛けた…真夜中の為に留守電に繋がった
『めぐみ、いつも心配掛けて済まない…僕は人が踏み込んではいけない場所に向かっているのかもしれないサヨ』ピー!!
『お別れくらい最後まで喋らせろよ…まったく、神様は粋だねぇ』
空は間もなく白々と色味を帯びはじめた
途中で買った缶コーヒーを飲み干す
『さぁ 幕開けだ!!』
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