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その夜、理紗の気持ちを噛締めつつ、自責の念に追い立てられた。
「理紗はこんなに俺を愛してくれてるのに、俺は理紗に何をしてあげただろう。」
「アイツは毎年バレンタインに俺がチョコレートを食べれない事を知って、不器用ながらに手作りのお菓子をくれるのに、俺は御返しなんてした事も無かったなぁ。」
「3年前のXmasなんて、俺はアイツを放って、仕事って嘘吐いて女友達と遊んでたんだよ。」
「それなのに、夜中にお仕事ご苦労様ってメールくれて、でも俺は何も応えなくて。」
「って映画に行った日は理紗の誕生日じゃねえかよ」
「だから、いつもよりお洒落な服装で、いつもより明るく接してたんじゃねえかよ」
「俺に店を選んで貰いたかったのも誕生日だから当然だし、そんな大切な日を忘れて一人で帰った俺を、何でまだ好きって言えるんだよ。」
「うわぉぉーー」
俺の悲痛な叫びが心の中で木霊した。
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