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理紗の為に何か出来る事はないか、必死で考えた。
しかし、今の俺には何も出来ない。
今後も何もしてあげれないだろう。
キレイな笑顔を見せてあげる事さえ出来ない。
理紗は時々
「無理しなくていいからね」
と声を掛けてくる。
全てが見透かされた心境だが、恐らく本当に見透かされているのだろう。
俺がこの先、例え長い間生きられたとしても、理紗には多大な負担をかけるだろう。
「俺はそんな理紗を見るのが辛い。」
「愛してるから辛いのか、愛されてるから辛いのか分からないが、理紗だって俺の事を愛して、俺に愛されてるのだから、辛い気持ちはあるんじゃないか」
そして、俺は最後の決意を固めた。
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