序章…

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「涼介お兄ちゃん、人を愛するってどういう事なの?」 そう聞いてきたのは、俺の6歳年上の兄貴の娘の佳穂だ。 いま佳穂は小学校2年生、最近の小学生は色気付いてんなぁと思いつつ答える俺 「例えば佳穂に好きな人が出来て、その人とずっと一緒にいたいと思う事じゃないかな」 「ふ~ん」 俺の答えが的を得なかったのか、少し納得のいかない表情の佳穂 「まぁ大人になれば分かるって」 と半ば強引に会話を締めくくった俺だったが、実のところ俺にも答えなど分からなかった。
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