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変わらぬ心。
今日は理紗と映画を観に行く日だ。
しかし、どうも気乗りがしなかった。
というのも、昨日は友人達と朝方までお酒を飲み、二日酔いと寝不足だという事と、理紗の興味の薄い映画を一緒に観る必要性を感じれなかったからだ。
そんな俺の心境を余所に理紗は普段と違う明るいテンションで現れた。
「ゴメン~、遅れちゃった。」
いつもより、お洒落に見える理紗だったが、その事には触れず、助手席に乗せ車を走らせた。
「涼介の観たがってた映画だもんね。私も楽しみ。」
「うん」
とだけ力ない一言
「この前、同じクラスだった有紀に会ったんだけど、同窓会あるらしいから一緒に行こよ」
普段と違う理紗のテンションに戸惑いを感じつつ、180度違う態度で
「考えとく」
とだけ答える俺だった。
そんな空気を察したのか、理紗は暫く言葉を発しなくなった。
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