優しい光

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「えっ、…行くよ?」 重なるように 丸くなる、きみの瞳。 「行かないの?」 「いいよ、俺は… ここで待ってる」 「ええー、なんで?」 行くのが当然…的な この流れは すっかりきみのペース。 「ここからでも十分、 見れるからさぁ…」 「なに言ってんの 見えないよー!」 そう言って 俺の腕を軽く揺らす きみは、まるで子ども。 「それに…」 「………………?」 「それに、さぁ…」 「なんだよ?」 急に、しゅんと 肩を竦めて ぽつりと零す その言葉の続きは…? 「二人で願わなきゃ、 意味がないでしょ?」 「………………?」 そして、再び現れる 無邪気な笑顔。 これは、きみの戦略か? 「えっ、…そうなの?」 そうなの?初耳… そんなこと、 聞いたことないけど。 まぁ、確かに願うなら… 二人の気持ちが 通じ合っている 時間(とき)がいい。 本当に、そうなの? それとも、きみが そうしたいだけ?
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