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「うぉおい……聞こえなかったのか!?兄ちゃんよぉ…!?俺達今暇してんだよ!理由分かるかって聞いてんだよ!!」
「………………」
野郎Aことプ🌕デター君は俺の顔まであと数㎝在るか定かでない距離まで自分の顔を近付けると、耳障り且つ騒音且つ雑音且つ耳障り……あ、二回言っちゃった……。
……まぁともかくとてつもなく不愉快な声色と距離感を誤った声量で俺にもう一度同じ問いを投げ掛けてくる。
「お、どうしてって顔してんな。『分かんないです。バカな僕ちんに教えて下さい。』って顔してんね兄ちゃあぁん?」
してねぇよ腐れ宇宙生物擬きが……。
たった今野郎Aことプレデ🌕ー君から腐れ宇宙生物擬きにジョブチェンジ(という名の降格を)したこいつはまたも下卑た高笑いを挙げ、そしてお構い無くこう続ける。
「なら正解を教えてやんよ兄ちゃあん……正解はぁー…………遊ぶ金が無いからでした♪分かったらとっとと有り金全部置いてけや!そしたら骨の2、3本で勘弁してやるぜぇ?兄ちゃぁぁあん?」
・・・時代錯誤も甚だしい追い剥ぎだな…オイ。
何時の時代の常套句だよ……。
俺はこれ以上宇宙生物達を視界に留めておく精神力を切らし、踵を返し歩き出すが
先程から一言も発さなかったもう1人の宇宙生物が俺の目の前に立ち塞がる。
どうあっても無視はさせてくれないらしいな。
悪質な訪問販売よりもしつこい連中だ………。
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