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フードの男が手で兵士達を制止させた。
少年は少しバランスを崩して止まる。
「目を開けなさい」
少年は瞼をゆっくり上げた。
太陽の光が少年の目に飛び込み、染みた。
ゆっくりと目を慣らしてから少年は目をぱちくりさせた。
そこにあるはずの、一本の柱のような滝が左右に分かれ、洞窟が顔を覗かせていたからだ。
(…この洞窟は…)
それだけではなかった。少年は周りへ目をやる。
引いた水がどこへ行ったのかを確認したかったからだ。
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