これでも必死で生きている。

無限ループ

この世の中『この仕事が好きで、やりたいからやるんです』という人は恐らく一握りの少数だろう。

現状と本音は誰しも『お金の為にやるんです』だ。

私はこれまで色々な職種を選んできた。

ファーストフード店の『作る側』
清掃員
カラオケ屋店員
とんかつ屋店員
スーパーの店員

しかしどれも『好きだから』で選んでいない。

車の免許を持たない私は自ずと行動範囲が限られる。

それもネックではあった。

何せ求人条件の９割は『要・普免』
これのお陰で『好きじゃないがやらなければいけない』仕事は増えていたかもしれない。

さて、カラオケ屋で働いていた時の事だ。

店長に言われた言葉。

『君ねぇ…接客が好きでこの仕事選んだんでしょ？』

…………なんの事だ。

私は面接時、『接客が好き』とは一言も言っていない。

たまたま免許も要らず、場所も近く、必要な経験も無しとの事だから『金の為、つまりは生活の為』に面接をし、受かり、働いているだけだ。

だがここで
『お金の為です』
とは誰も素直に言えない。

肯定も否定もせず、暫く…

私は案の定解雇（クビ）になった。

面接で落とされる度、解雇になる度

思う。

『ああ…私は誰にも必要にされていないんだ』

その思考は絶え間なく続く。

無限ループの如く。