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翌日。
柊と雅、そして前日に街中へとパトロールに出掛けたクロエ、一ノ瀬、上野原そして花菖蒲の六人を集めて早速会議が行われていた。
報告に関して声を上げていたのはほとんどが柊と雅だったのは、クロエ、一ノ瀬組そして上野原が特に何にも接していない事を意味していた。
「敵……というか俺達と戦闘を行ったのは外国人の二人組で、身体的特徴は一人は背の高いふとっちょ、もう一人は赤茶髪の青年です。」
そこまで柊が言うと、隣の雅が今度は口を開く。
「デブチンの方が火の玉投げてきました。多分、そういう能力です。で、赤茶髪の方がImaginationBlockっていう能力でした。二人ともAlbino(アルビノ)ですね。間違いなく。」
それを受けて大型モニタ筐体に目を向けていた蒲が声を上げる。
「検索出来るか分かりませんが、一応掛けてみましょう。」
蒲の指が筐体に触れるか触れないかの所で、それを止めるかのような声がクロエから掛かった。
「蒲!ImaginationBlockの赤茶髪は検索しなくても良いわ。
それ、多分、うちのバカ兄貴だから……。」
言い終わり深く溜め息をつく。
哀愁を漂わせる幼女を周りがジロジロとある程度視線を向ける。そして、数秒後、
『ええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
落ち着いた蒲と一ノ瀬以外の男三人が声を上げて驚く。
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