名前で呼んで…

7/9
前へ
/15ページ
次へ
  数日後…それは、日曜日の朝の事だった。   時刻は8時。   智は目を覚ましたが、高浜先生はまだ眠っていた。      「朝か…」   ベッドは1つしかないため、一緒に寝ている。       「先生、8時ですよ」     だが、高浜先生は、気持ち良さそうに眠っている。     「先生…まぁ、いいか。今日は休みだし」     智は、服を着ると、再び高浜先生の元へ来た。   「先生…高浜先生」     先生は、まだ眠っている。    智は、ふと、こないだ言われた言葉を思い出した。     (名前で…)       智は、高浜先生の耳に顔を寄せた。     「…恵介さん」    
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

203人が本棚に入れています
本棚に追加