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「恵介さん…」
その時、高浜先生が薄く目を開けた。
「ん…あれ?…さとし?」
智は、パッと顔を離す。
「お、おはようございますっ」
「おはよう、さとし」
高浜先生は、体を起こした。
「さとし…僕、夢を見ていたのかな?さとしが、僕を名前で呼んでくれた気がしたんだ」
「そ、そうなんですか?」
智は、慌てて言葉を返す。
「うん。嬉しかったな…恵介さんって…」
高浜先生は、ニコッと微笑んだ。
智は、少し照れくさそうな表情を見せる。
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