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司が後ろ足の付け根や背中や首に鈍い痛みを感じながら目を覚ましたその時、司は地上から遥かに高い所で浮いていた。
「う……わ!!わ!!!え?たっ高い!!!たっ助けて!!」
今は、何を言ったってその声は猫の声なのだが、思わず手足をじたばたとさせると頭上からヤタの声が聞こえた。
「あんまり騒ぐと落ちるぞぉ」
その言葉に手足が萎縮する司。
「ねぇ、地上に降りようよ」
「そしたらまた、ああいうのに巻き込まれるだろ?」
「だけどこんな地面から遠くじゃ匂いわかんなくなる……」
「ここ何所だと思ってんの?空だよ?男共の集団なんて普通に下見たら見えるだろ」
その言葉にあ、そうかと納得し下を見る。そしたら、長い長い男共の行列が見えた。
その丁度後ろらへんでドタバタしてる一行発見。時々一人の男が隊を乱し、それを見たもう一人の男がそいつの頭を殴っている。
総司だ……絶対総司だ。じゃ、総司を殴ったのは……歳三だな。ぜったい。
あの人たち変わんないなぁ……もしかして私行ったら邪魔なのかなぁ……ちょっとしょんぼりしてると
ふと変な事に気付く。
あれ?烏は足二つだよな……え?じゃぁ何で足の付け根と背中と首にいたみ?
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