女の子の声援の行方は…

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今、前半2分が過ぎたところで、1組A 8―10 3組Aで3組の方がリードしている。 ―説明―――――――――――――――― 前半8分、ハーフが3分、後半8分の試合である。 ――――――――――――――――――― 龍「翔太、あんなヤツには負けられねぇぞ!!」 翔太「別にアイツはどうでもいいんだが、負けるのは性に合わねぇな」 一方千春は、 千春「パス回していこう。ドリブルは彼らにカットされるから」 千春(なかなか引き離せないな…。バスケやってた人を、2人同時には止められない) お互い一歩も譲らなく、前半は、点の取り合いになった。 タイマーが、ビーッと鳴り、 審判「ピー、前半終了です。」 両チーム、ベンチに戻る。 ―1組A 15―18 3組A― 1組のベンチでは、 龍「あと一歩で追いつけるんだけどなぁ」 翔太「なかなか粘るなアッチも」 龍「花村だっけ?」 翔太「ああ」 龍「たぶん、全力できてないと思う」 翔太「マジでか」 龍「アイツと1対1させてくれ」 翔太「えっ!?」 龍「ワクワクしてきた」 翔太「分かったよ…。負けたら許さねーからな」 また、3組のベンチでは、 千春「僕が天地くんの方を抑えるから、みんなで水嶋くんにマークついて。他は気にしないでいいから」 千春(なかなか楽しくなってきたよ天地くん…) 審判「後半を始めるから、コートに入って下さい」 後半は3組ボールからである。 千春「こっちにパスして」 千春がボールを持ち、攻めようとする。 龍「ちょい待てぇ」 千春にマークにつく龍。 千春「君に僕が止められるかな」 龍「喋ってないで、俺を抜いてみろよ」 早くも2人の1対1が始まった。 千春は右にドリブルをつく。 もちろん龍もちゃんと反応し、右にスライドした。 千春は右に行くと思わせ、レッグスルーをし、方向転換させた。 千春(これでいけるはず) 龍「まだまだだぞ!」 千春「エッ?」 千春(何でついて来れるんだ…。) 千春は、左手でビハインドをした。 だが龍も食らいつく。 千春(くそっ、このままドライブしてやる) 千春はトップスピードで龍を抜きに行った。 龍(スピードできたか…。スピードなら負けねー!) 千春が飛ぶ。 レイアップに行くみたいだ。 龍はブロックに行く。 千春(よし、かかった) 千春はレイアップではなく、ダブルクラッチにいったのだ。 龍「エッ?」 龍は思い切り手を伸ばす。 だが、千春の方が一枚上手だった。 鮮やかにシュートを決める。 女「キャァー!!!!」
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