入学式

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ここ熊本県立北条高校に、新しい春がきた。 入学式を終え、各部活の人が1年生を勧誘し始めた。 野球部「えぇ~僕たちと一緒に甲子園を目指しませんか!!入部希望の方は名前を書いて下さい」 サッカー部「高校に入って彼女が欲しいというアナタ!!!!ぜひサッカー部へ入部するべきだよ。何せサッカーは人気だから。それに可愛いマネージャーも募集中!」 柔道部「俺たちと一緒に体を鍛え上げないか!」 などなど、この学校は部活が盛んなので、ほとんどの生徒が何かの部活に所属している。 水泳部「そこの君!水泳部に入らないか?」 天地「すいません。入る部活決めてるんすよ」 と言って走り去る天地。 天地「おかしいなぁ・・・。こんだけ部活があんのにバスケ部がないじゃん!!なぜ!?」 ふと疑問に思いながら歩いていると、教師の人が話しかけてきた。 教師「君は何に入るか決まったかい?」 天地「えっ!?」 後ろを見ても誰もいない。 天地「俺ですか??決まってはいるんですけど・・・北条にバスケ部はないんですか?」 教師「あ~、バスケ部は去年潰れたんだよ」 天地「何でですか?」 教師「サッカーや野球、テニスとかにみんな行っちゃって部員が集まらなかったんだよ」 天地「嘘ぉ―」 かなりショックを受けている天地。 落ち込み過ぎて崩れ落ちてしまった。 天地(俺はどぉすればいいんだぁ↓↓バスケ部がないなんて聞いてないじゃんかぁ。ヤベっ立ち直れねぇ…。このまま灰になろうかな、あ〇たのジョーみたいに…) その様子を見た教師は、 教師「作ればいいじゃないか。6人以上希望者がいて、担当してくれる人がいれば、最初は同好会として認めてくれるから。ねっ?」 パァ~ 天地に光りが注ぎ込まれた。 天地「ぼんどい、づぐでどぅんでずがぁ」 泣きながら喋ってるので通訳すると (本当に作れるんですかぁ)と話しているらしい。 教師「あぁ、もちろん」 天地「全部で、担当者合わせて7人いればいいんですよね!」 教師「うん」 天地「じゃあ後6人やん!頑張りますね。じゃっ」 天地は完全復活した。 天地は走り去って行った。 ……………教師は気付いた。 教師(俺、人数に入ってるじゃん!!えぇー) こうして、天地のバスケ部を作る為に、仲間集めが始まった。 つづく
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