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人助け
―ある日の放課後―
教室で龍と翔太が話している。
龍「なぁ翔太。お前はめぼしいヤツ見つけたか?」
翔太「見つかんねぇ。てか、この学校にバスケやってたヤツいんのか??」
龍「お前と俺!!!!」
翔太「じゃなくて、他にだよ!お前はバカか!!」
と会話をしていると。
廊下が何やら騒がしい。ふと見てみる2人。
不良1「おい、早くタバコ買ってこいよ!!」
不良2「ったく、お前トロいんだよ!」
火野「わ、分かったよ。すぐ行くから」
そう言うと、火野と言うヤツはダッシュで買いに行った。
それを見ていた翔太は、
翔太「パシリにされてるぞアイツ。かわいそうだよなぁ、ああいうヤンキーに目つけられんのが、一番やっかいだっての。なぁ龍?…………っていねぇ!!!!」
龍は火野と不良の方に走って行った。
龍「おい!お前!!」
不良2「何だ!!お前は」
不良1「用があんなら言ってみろよ!」
龍は不良に話しかけてあるかと思いきや、不良2人の間を素通りしていった。
龍「なぁ名前何て言うんだ?」
火野「僕ですか?」
みんな口がポカーンと開いている。
不良1「シカトすんなよ!コラぁ!!」
龍「そうお前の名前だよ!」
不良はふと思った。
不良1、2(完全スルーかよ!!)
そして翔太は、
翔太(空気読めよ!)
いろんなツッコミどこがあるかもしれないが、龍本人は真剣である。
火野「僕の名前は火野拓海ですけど…」
龍「拓海かぁ、よし!お前はバスケ部第3号だ!!俺は天地龍だ、よろしく!!!!」
ここで、みんなの心境はというと、
…………………エエエエエエエエエェ!!!!!
翔太(なぜこの場で部員勧誘してんだよ)
不良1(あれ、僕は間違ってるのでしょうか)
不良2(ここまでキレイにスルーされたら、逆に気持ちいいなぁ)
などと考えている。
拓海「何で僕なの?」
龍「えっ?お前がいいからかな」
拓海「バスケ何て小学校のときかじったぐらいで出来ないよ」
龍「十分じゃん!俺と一緒にやんねーかバスケ!!なぁ拓海」
拓海「僕なんかでいいの?」
龍「もち!」
拓海「ありがとう」
こうして、龍と拓海は友情を深めたのだ。
そしてヤンキーの2人はというと、
不良2「俺らは何なんだろうなぁ」
不良1「今日から真面目に生きようかぁ」
不良2「そうだなぁ」
ほのぼのしていた。
一方翔太は、
翔太「俺はノリ遅れたみたいだな。てか、今回出番少なくねぇ俺…帰ってジャンプ見るか」
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