初夜の悪夢

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初夜の悪夢

入国してから 渡された地図を頼りに、 赤のペンで丸をされた所は 小綺麗なアパートで 地図の端に書いてあった "309"とは部屋番号の事だろう。 アパートのロビーには これまた小綺麗な老婆が居た。 中に入ろうとすると、 老婆が話しかけてきた。 「ロッティさん、 鍵は無くさないようにね」そう言って 老婆は鍵を俺に渡して 自室に帰って行った。 部屋に着き、室内を見て まさか、こんな良い部屋が、 国から支給されるとは 思ってもみなかったから 期待以上の扱いに少し、いや、 かなり浮かれていた。 ……それは間違いだった…
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