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「俺の顔!声!全部忘れちまったのか?おい!」
「忘れるもなにも、ねぇ?」
「うん」
「見たこともないないし、聞いたこともないよね」
本当にどうなってんだよ!!
必死で止める友達を振り切り、俺はずかずかと屋敷に入っていった。
向かうは洗面所だ。
とにかく今は自分が木下小吹であることの証明を確認したい。
洗面所に設置されている鏡を覗き込んだ俺は、一瞬にして口にする言葉を失った。
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