*悪夢。*

7/11
前へ
/40ページ
次へ
 気絶していたのだろうか。  いつの間にか俺は列車の中から移動し、別の場所にいるようだ。  どこか見慣れた風景だった。  一つの大きな屋敷。  その周りを囲うようにして作られた花壇。  そこに咲く色とりどりの花々。  蜜を吸いに来た蜂や蝶。  その風景は、俺の田舎にそっくりだった。  もしかしたら、ここはもう外国じゃないのかもしれない。  その仮定を裏付ける出来事がすぐ直後に起こった。  それは、屋敷の中から現れた三人の仲が良い友達だった。  あぁ、これは夢じゃない。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加