第一章【出会い】

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高等部になってから初めての冬 少し肌寒くて息を吐くとうっすらと白い 「はふぅ…冬の匂いがする」 僕、柊遥華(ヒイラギ.ハルカ)は 寮から校舎へ続く道をゆっくりと歩きながら曇り空を見つめた 僕は生徒会書記をやっていて、成績もトップで叔母さんには褒められてる 最近は忙しくてあまり手紙とか出せてないけど 頑張ったら頑張った分だけ褒めてくれる 「はふー、はふー」 白くなる息が面白くて何回も吐いていると後ろから軽やかな足音が聞こえてきた .
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