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sideジェニトス
「・・・お祭りですか?」
相楽ちゃんの目が見開かれている。
そんなに驚かせてしまったのか。
「うん。そうだよ。・・・最近、相楽ちゃん疲れた顔してたし気分転換にでもどうかなと思って。」
最近の相楽ちゃんは、寝不足のようだったしボーッと考え込んでいることが多かった。
そんな状態を毎日見ている俺としては、いつか相楽ちゃんがぶっ倒れるんじゃないかと思って気が気じゃなかった。
「そうだったんですか・・・。ありがとうございます。」
・・・・・・。
あれっ?
空耳?
俺まだ若いのに・・・
相楽ちゃんがお礼を言ってくれたような気がする。
そんなまさかと思いながら相楽ちゃんを見てみると照れているのか頬が薄く朱に染まっている。
かわいい…
「・・・。どういたしまして。」
照れて赤くなるそんな相楽ちゃんがとても愛おしくて優しく微笑む。
ほんとのところは、抱きしめてしまいたい。
そして相楽ちゃんを独占したい。
こんな自分がいることを相楽ちゃんは、全く気づいていないんだろうな…。
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