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「おっ相楽じゃん。久しぶり。」
声の聞こえた方を見ると右目に眼帯を付けた少年がいた。
「久しぶりだな。」
この少年の名前は、シイロといい入っている隊は違えど俺と同じ役職だったりする。
つまりこいつは、白軍の隊長の秘書兼補佐だ。
とにかく曲がったことが大嫌いなバカである←
「お前ってさ。何であんな何もできない隊長の下に就いてるんだ?この前だってあの隊長仕事さぼって寝てたんだろ。他の奴らだって言ってるぞ。へぼ隊長とかヘタレ隊長とか」
「・・・。」
ウザイ・・・。
イライラする。
「それにあいつって剣や銃の練習とか戦いとかになったらいつも行方くらますじゃん。絶対、弱いの知られたくないから逃げてんだよ。俺だったらあんなやつの下に就くとか嫌すぎて反吐がでる。だってあいつって「シイロ!!」・・・。」
「これ以上隊長のことを悪く言うのは、やめてくれ。」
思わずキツい言い方になってしまった。
どうしても隊長の悪口を聞くとつっかかってしまう。
自分も隊長の愚痴ばっかり言っているのに他人から言われるのはむかつくとか・・・意味がわからない・・・。
「だけど・・・お前だったら白軍でも十分にやっていけると思う。・・・なんで黒軍なんかにいるんだよ。」
「・・・俺だってよくわかんないんだよ。」
知らないうちにあの人のことを尊敬し・・・好きになっちまったんだから・・・。
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