第一話 唐突な思いつき

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一方、紅魔館近くの湖。 「みてみて!こんなことするんだって!」 「そーなのかー」 チルノも、例の号外を持っていた。 大妖精とルーミアの三人で 眺めている。 「それならリグルとみすちーも呼んで参加しようよ♪」 「いいね!さいきょーのあたいがいるんだから、ゆーしょーできるよ!」 彼女たちはそうして森の方へ飛んでいった。 …もう一人、人数が必要なのだが、そこは考えているのかは謎である。 「へー、そんなのがあるんだ。」 ミスティアの屋台の隣で輪になった、 通称「バカルテット」と大妖精。 盛り上がって話しているので、参加は間違いないだろう。 しかし、リグルが号外の端に書いてあることに気がついた。 「あれ、六人一組?じゃあ一人足りない…よね?」 チルノはわざわざ指をおって確認している。 先程まで盛り上がっていたのに、急にオロオロしだす五人。 「ど、どうするどうする?」 「凍らせた蛙でも…」 「いやそれ戦えないじゃん!!」 「あ~…うん、それならさ!」 リグルが立ち上がった。 グッと拳を握っている。 「私に提案があるよ!」 「神奈子様、諏訪子様。 どうするんですか?」 守矢神社では、神二人と現人神が号外を見ていた。 「もちろん参加したい。 でも人数が問題ね」 「天狗は主催側についてるから誘えないし、他には厄神と河童… 一人足りないね」 他に誘えるような親しい間柄の者は、少なくとも神奈子と諏訪子には居ないらしい。 「この際戦力外の奴でもいいわ!早苗、誰か一人連れてきて!」 そう言われて、早苗は飛び出した。 「それで何で僕なのかな?」 「他の人はみんな別のチームで組んでて…」 早苗は髪を乱して香霖堂まで辿り着いた。 「僕は戦力になれないと思うが」 「大丈夫です。神奈子様に諏訪子様、それに私だっているんです!優勝はもう決まったようなものですよ!」 「(不安だ…)」 根拠の無い自信に溢れる早苗。 霖之助は大きく溜め息をついた。 「まあいいさ。やれるだけやるよ。魔理沙はもう別のチームで参加してるし」 チーム守矢参加決定 メンバー 八坂神奈子 洩矢諏訪子 東風谷早苗 鍵山雛 河城にとり 森近霖之助
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