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識に任された真希奈先任下士官は教卓の前に立つと笑顔のまま話し出した。
「はいはーい。じゃあ麻希奈お姉さんがうまれたての貴女達に一から教えてあげるわ~。まずは世界状況からね!」
そう言って麻希奈は世界状況について話す。
現在は西暦2060年。人々が今の世界と、一昔の世界とやらの明確な区切りは西暦2037年とされている。
人間達は20世紀中期に行った大規模戦争後、平和と長寿を目的とされた方針が国々で行われてた。
その為、大規模戦争終了後の当時の地球人口(凡そ1億程度とされている。)が、2010年を迎えた所でその約65~70倍までの増加が確認された。
その為に人々は居住区を作る為に自然を破壊し、環境の汚染を続けていた。
また科学の発展による自動車の開発、液体燃料などの使用により空気は汚染され、オゾン層の破壊や地球温暖化によって、地球という個体は汚染され続けた。人々にまで害が及んでもなお、人々は発達した生活を継続する為に環境を破壊、汚染し続け自分達の増加を進めた。
結果、西暦2037年その年の始め、南極の氷山の一角が融解、崩壊した事によって悪夢は起きた。西暦2037年3月14日より一週間。人々は謎の凶悪なウイルスによってその人口は37年当時(凡そ97億程度)を5億満たないまでに減少。さらに悪い事にその5億の内、生き残った男女比は2:8という結果になった。各国は一時的な機能麻痺に陥り、世界はたった一週間で絶望の奥底に沈んだ。人々はこの一週間を『審判の時』と呼び記憶に留めた。
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