いらない子

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小学2年生になったある日、今で言う性的虐待が始まる。 父の父。 つまり祖父からの性的な嫌がらせは、一緒に入ったお風呂から始まった。 私の身体を手で洗う祖父の手が、執拗に乳首や陰部に触れる。 (気持ち悪い…。) 子供ながらにそう感じていた私だったが、内気な性格の為に言い出せない。 それから祖父とお風呂に入るのを拒んだが、理由の知らない父に叱られ、無理矢理入らなければいけない状況だった。 私の陰部を摩りながら、私の手を掴み、自分の性器をしごかせる。 「白いおしっこが出るまで触れ。」 そう言われ叱られるのが怖くて、なすがままにしごいた。 腕が疲れてやめてしまうと、私を後ろ向きに立たせ、陰部に祖父の性器を押し当てながら自分でしごき始める。 まだ幼い私の陰部に祖父の性器が入る事は無く、入口を軽く押し拡げながら射精した。 性的な嫌がらせはお風呂だけではなかった。 家に二人きりの時は、私に勉強しろと、無修正のアダルトビデオとローターをもってきては、陰部を弄られた。 小学3年にもなれば、イク事も覚えさせられ、目の前でイケばご褒美に人形やお金をくれるようになっていた。 だから私は、嫌だけど嫌じゃなくなってきていた。 頑張ればお菓子も玩具も買える。 その為だけに頑張った。 祖父からの11歳の誕生日プレゼントは大人の玩具だった。 男性器の形をしたウィンウィン動くあれだ。 さすがに処女だけは守っていた私は、使うことはなかったが。 親にも親族にも期待できない。 思っている事を話す事も出来ない。 そんな歪んだ家庭環境で育てば、自然と無口で無感情な人形のようになっていく。 その頃から友人と遊んでいても、私は無表情になる。 「楽しくない?」 「ん?楽しいよ。」」 そんな会話が出るくらい感情を表に出せなくなっていた。 感情を押し殺しすぎたあまりに、出す事を忘れてしまったのかのように…。  
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