いらない子

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私と優子と他に2人の女の子を含めて、優子の紹介で知り合った男の子達4人と合コンをした。 男の子達は全員大学生。 詳しい年齢はわからない。 合コンに言っても、私の根暗な性格と軽度の男性恐怖症から、輪の中には入れない。 「瑞姫もなんか喋りなよ?」 優子は私の耳元で囁いた。 「無理…。何を喋っていいかわからない…。」 そう答える私に優子は続ける。 「取りあえず酒飲みなよ。酒でテンション上げてけば何とかなるから!」 すでに優子は生ビールを3杯飲んで、上機嫌に答えた。 目の前にはアップルジュース。 中学3年生の私は、お酒なんか飲んだ事がない。 「カルピス酎ハイ一つ!」 優子が勝手に注文して、私の前に運ばれるお酒。 「ほら!一気に飲んでみ?」 「え…。」 (大丈夫かな…?) そう思いながらも一気に飲み干した。 「おー!!」 という歓声と共にみんなから拍手が叩かれる。 注目される恥ずかしさと、少しの嬉しさから追加の酎ハイも飲み干した。 その辺りから記憶が無くなっていた。 気付けば下半身に走る激痛に、目が覚めたのだった。  
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