ラスボス戦

13/22
前へ
/71ページ
次へ
ローブは破れ、折れた骨が体を突き破ったのだろう、いたるところに血の染みができていた。 手足は曲がるはずのない方向へと折れ曲がり、美しい髪は乱れ、白い肌には黒い痣ができている。    肋骨が折れて肺に穴があいたのだろう、王女の口からヒューヒューと息がもれた。 「しっかりしろ」 俺が声をかけると、王女は目だけを動かしてこっちを見た。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加