ご主人様…死んでください。

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「それでは…私達はこれで失礼します。」 昼休みも後もう少しで終わると言うころに私は弥生が出されたデザートを食べ終わるのを待ってそう切り出した。 もちろん私はデザートも断った。 名執様はとてもがっかりした顔をしていたがそんなこと知ったことではなかった。 「さな!お前のせいだぞ!」 奈瑠がその場から見えなくなってから沖津がさなに怒鳴った。 「僕のせいにしないでよ…せっかく奈瑠にあーんするチャンスだったのに…」 さなが拗ねたように口をとがらせた。 「あ!あれはわざとやったんだ!俺ですら奈瑠にあーんだなんてしたことないのに!」 「そんなこと…僕が知るもんか。」 「だいたい…奈瑠が機嫌悪そうだったの沖津のせいなんじゃないの?」 さなの表情がいつもと違って鋭くなる。 さなにそう指摘された沖津は激しく動揺した。 なぜなら、奈瑠の自分に対する態度だけ非常に冷たいと感じていたからだ。 「そ…そんなことは…」 したくても否定はできなかった。 「でもさ…さっき手を掴んだ時の奈瑠…赤くなってかわいかったよね。」 「ああ…。」 二人はあの瞬間を思い出し、にやけていた。 知らぬが仏と言うことわざがあるがまさにその通りである。 「奈瑠は…やっぱり覚えていないんだよな…」 沖津の表情が突然暗くなった。 「そう…だね。」 つられてさなの顔にも影が差したようだった。 「とにかく…誰が奈瑠を手に入れるか…勝負はこれからだな…」 「まぁ…沖津は無いだろうけど…」
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