疾走

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「勉強しなくちゃいけないんだけど……やっぱり走りたくなるんだよねー」 水谷はそう言っていたずらっぽく笑った。 ……おかしい…… なんか俺、ドキドキしてる。 走った後みたいに心臓がうるさい…… 「ねぇ、聞いてる?」 水谷が俺の顔を覗き込んだ。 「なっ……!聞いてる!」 近い! こいつってこんなに可愛いかったか? がさつでわがままで男っぽくて…… 暑さでおかしくなったかな。 こんなやつがいいなんて…… .
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