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愛さんが店に入るのを見届けた彼は…。 凌「ごめんな。」と私を見つめながら、呟いた。 私「愛さんだもんね。」と、歩き始めた。 凌「待てよ」と、追いかけてきた。 彼を心配していたのは、家族だけじゃなく、彼の店のスタッフだけじゃなく、彼のお客様もまた、同じように心配していた。 わかっていたはずだけど、愛さんに教えてもらった気がした。 そして、私は、まだまだだと反省した。 彼には、彼の付き合いがある。たとえ、ホストを引退したからといって、それは変わらないのだろう。 愛さんと彼には、私の知らない時間がある。 そう。 私が彼と過ごせた時間は、そんなにないのだから。 離れていた時間は、あまりにも長い…。
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