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凌「響、良く見つけたな…まさか、まだ、あったとはなぁ」とグラスを見つめていた。
私「ずっと前から、このグラスじゃない!!凌が、この店、初めたころから、私の好きな呑み口が薄いグラスでしょう?」
マスター「気付きましたね。流石、オーナーです。」
すると二人は笑い始めた。
私には、全く訳が解らない。
マスター「この店を始めた時には、このグラスを使っていたみたいですね。でも、洗うのに手間がかかるし、すぐに割れてしまうから、次第に違うグラスに変えていったんです。で、ある日を境にこのグラスは、店の奥に仕舞われました。だから、みんな忘れていたし、知らなかった。
彩さん、覚えてますか?大翔と飲んだ時…。彼奴が、ビールを注ぐのに時間がかかったのを…。俺も知らない所から、このグラスを出してきたんです。後から見たら、箱には、『彩』と書かれてありました。
後は、オーナーが話したら、いかがですか?」と笑う。
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