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凌「グラス片手に、泣く奴いるか?」と笑いながら、私の涙を指で拭き取る。 私「だって、嬉しいんだもの。」と、泣きながら話す私の頭を抱き寄せながら、 凌「泣き虫は、卒業したかと思っていたが、変わらないな!」と、髪に口付けた。 私「嬉し涙だから、許してよね。」と、恥ずかしさに彼から離れ、涙を拭い、グラスに口をつけた。 マスター「お二人のそんな姿、初めて見ました。っていうか、オーナーのそんな顔が初めてかも。」と笑う。 凌「響、その後の言葉は、言われなくても分かるから。ホストなのに…ダロ!」と、笑いながらグラスを空けた。 マスター「オーナーも、人間なんだって思っただけです。」とすかさず、突っ込んだ。 凌「バカ。昔から、彩の前では、ただの男だよ。もう、良いだろ」と、グラスをマスターに渡す。 凌「彩、顔直しておいで。そろそろ、クラブに行かないと…。きっと、恒も、聖夜も待ってる。」 私は、言われるままに、席を立ち、化粧室へ向かった。
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