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「なんで・・だよ・・・なんでだアアアアアアアアアアアアア」
その惨劇の後を見た少年はそう叫んだ。
まだ12歳の少年ジルバルト=ウィル=ガルバスは最初は夢だこれはたちの悪い悪夢だと思いたかった。
しかし鼻につく腐臭と血の臭い
が、これを現実だと教えている。
玉座には刀で胸を突かれたまま
息絶えている父親がいた。
いつも厳格で誇り高い皇帝 武 にも優れ剣術にも優れていた父が自分の刀で胸を突かれて死んでいる。
母親は、衣服が無く死んでから犯されてさらに首が無かった。
ジルバルトは、泣いて泣いて
涙が枯れ悲しみは憎しみに
心は闇に染まっていく。
『復讐したいか?』
「誰だ!」
ジルバルトは、辺りを見渡すが誰も居ない
「お前が皆を殺したのか!」
姿が見えなくても声を荒げ怒気は殺気に変わる。
『クックク我デハナイ』
声は応える。
ジルバルトは殺気を強めて声を荒げる。
「信じられるか姿を見せろ。」
「殺してやる」
そいつは、笑いを我慢できなくなったのか辺りに哄笑が漂う。
『クッククッハハハハハハハハハ』
『イイ・・ジツニイイ・・ココチヨイ・・汝ガ我ヲヨビヨセタノガワカルゾ』
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