序章 ―始まり― 

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『我ハ汝二チカラヲ与エ汝ハ我二贄ヲ与エヨ』 ベルゼブブは、そう叫ぶと黒い闇より暗い漆黒の影が、ジルバルトに入って来た。 「ガッ・・アアアアアアアア」 強烈な勢いで、闇が、体に入って行く その影響だろうか、皮膚の色が黒く染まりあまりの痛みで髪の色が抜け白く純白なくらい白い髪になって行く。 「はぁ はぁ 痛みが来るなぞ聞いてないぞ。」 抗議の声を荒げるジルバルト それに贄とはなんだ そう思っていた時 辺りの異変に気づいた。 月が、辺りを照らしそこには、初めからなにも無いかの用に荒野が、広がていた。 「なんだとどういうことだ!  応えろベルゼブブ!」 ベルゼブブは、その姿を現した 巨大な蠅の姿をし羽には髑髏の模様がついている。 『我は、贄を貰っただけだが  それに我の力は死んだ霊を  取り込み己の力とする。  死んだら土に帰る  当たり前だろうが  ただの肉片に何を言ってい    る?  汝の中にもこの此処にいた全   ての生が入っているのだぞ?  記憶を辿れ全てを己の力とせ   よ。」 ベルゼブブは、何を言ってるとでも言わん限りにそう言った。 ジルバルトは心を落ち着け記憶を辿るそこで見た マントを付け仮面を付けた 12人の人物が父親を殺し母親を犯し殺し赤子を踏み殺しその母親を殴り殺し殺殺殺殺殺殺殺・・・全ての者を殺して行くのを見て体験し死にたくなかった無念の叫びを守れなかった悲しみを何も出来なかった怒りを 全ての憎しみをジルバルトは、その身に感じていた。 「見つけた。復讐する相手を奴   らはこの手で殺してやる。」 狂気の顔を歪ませ子供が新しい玩具でも貰ったかの様に喜ぶ 『あと我の力は腐敗全ての者    物を腐らせるそして先ほど  霊を喰らうば喰らうほどその   持っている身体能力 魔力   異能 までも喰らうお前はも  う人間では無い人間なら問題  だろうがもう人間では無いの   だ。」 ベルゼブブは嬉しそうにそう言った
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