第二章 孤独

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翌日、れいなはまぶたがぷっくり腫れながら学校へ向かった。 そして、自分の席に座ってうつ伏せでまた泣いていた。 (昨日は、最悪の日だったなぁー…) 「あ!!れいなおはよー★」 「…おはよう。千夏ちゃん…。」 「!!れいな!!どうしたのその目!」 「…昨日、泣きすぎた…。」 「話してみな?」 「うん。昨日…」 れいなはこうして千夏ちゃんにおばちゃんのことを話した。松田くんのことは、話さなかった。 「…。そっかぁ~そんなことがあったのか…」 「私、どうしたらいいかな?」 「家をでて、1人暮らししてみれば?」 「え?私にできるかなぁ~?」 「できるよ!!うちの家、飲食店やってるから、金が無かったら家でバイトしなよ!!」 「…。決めた!!私、1人暮らしする!!」 「困ったらうちにいいなよ♪」 「うん!!千夏ちゃん、大好きぃ~☆」 (私、1人暮らしやってやる!!) 放課後… れいなは、ダッシュで家に帰って荷物をまとめた。 「れいなちゃん、何やってるの?」 「1人暮らしの用意です。」 「なにいってるの?」 「私、今日限りでいえを出ますので。」 ドンドンッ れいなは大きな音をだしながら、荷物を玄関に持って行った。 「じゃ、おばちゃん今までありがとうございました。」 「れいなちゃんがいなくなって悲しいわぁ~。」 (嬉しいくせに) 「じゃ、サヨナラ」 「バイバイ。気をつけてね」 れいなは、堂々と家を出て行く。 (なんか、気が楽だなぁ~☆よし、1人暮らし、頑張るぞ★)
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