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「おばちゃん、行ってきます★」
(私は、如月れいな。小さい頃に両親を亡くして今は、親戚の家に住んでいます)
タタッタ…
れいなは、元気いっぱいに学校に向かいました。
「ヤバい~(>Σ<)遅刻するぅ~。ん?」
れいなが歩道橋から下を見ると、そこには、同じ学校の制服を着た男の子とおばあちゃんがいました。
「おばあさん、大丈夫?荷物持つよ。」
「すまないねぇ~」
「あの男の子、同じ学校の制服だ!遅刻しないのかなぁ~?ってこんなことしてる場合じゃない!急がなきゃぁ~」
(でもあの男の子、少し気になるなぁ~)
れいなは、猛ダッシュで学校へ向かいました。
「ハァ…ハァ…間に合ったぁ~!!」
息が荒いまま入学式が始まりました。
新入生代表の言葉のとき、松田颯汰と先生が言ってはいっと元気な声が聞こえてきました。
(元気な人だろうなぁ~って、あの人!!)
舞台に目を向けるとそこには、歩道橋で見た男の子がそこに立っていました。れいなは、思わず、
「あーー!!歩道橋で見た人だ!!」
と、叫んでしまいました。
クスクス…
まわりの人がクスクス笑っている。
「あ…」
「静かにしなさい!!キミ!!外で立っていなさい!!」
先生の怒鳴り声が体育館に響きわたる。
「すみません!」
れいなはコソコソ体育館を出た。
「最悪だぁ~。でもあの男の子、松田颯汰って言うんだぁ~。」
最初はこんな軽い感じの気持ちだった。でもこれがあんな思いになるなんて…
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