序章 羽ばたきの始まり

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覆せるのなら儀式の必要性は無くなり信仰は消滅する。 信仰は人が作り出した心の拠り所に過ぎない。 私は何も感じず自ら信仰するものすらなく…。 他人からすれば人としての善悪に関して欠落してるらしい。 信仰が教える善悪、救いなどの言葉に対し私は疑ってしまうのだ。 「外来なら私は姉という事になるはずなのに…」 そんな言葉を綴は漏らした。 そう、私と結は双子だが結の方が産まれのが早かった。 外来とは違いこの村では双子の順番が真逆にされている。 つまり、先に産まれた方が妹であり…。 後から産まれた方が姉となるのだ。 本来なら私は妹となるが姉として育てられた。
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