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「私達が祭の巫女となってしまうなら私は躊躇しない」
「本当に?」
「私よりも死を望んでるのは結の方じゃないの?」
そんな何気ない読みだったが結は確信を付かれたように私から顔を逸らしてしまった。
「私達は確かに双子よ、でもね死んで一緒なんて信じられなきゃただの盲信になるのよ」
結は何か言いたげに私を見ていたが自分の考えてた事を見抜かれて何も言えなくなっていた。
「姉さん…は…私と一緒じゃ嫌なの!?」
「そんな事、思って無いわ。私は結と一緒なのが一番嬉しいから」
偽り無く発した言葉に結は驚きを隠せずポカンとしてしまった。
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